日本の小売業は、リーマンショック後の世界同時株安から、経済の後退局面が持続しており、過去に前例のない競争の激しさを 呈しています。さらに日本の人口が経験のない減少時代にはいり、小売業界は寡占化とオーバーストアー状態が顕在化してきている といっても過言ではありません。引き続く景気の後退は、消費の構造をも大きく変化させてきています。
個人消費については、2008年後半に内食回帰現象があったものの2009年は、全業態で売り上げの大幅な後退が顕在化しています。 さらに世帯所得もかつて中間大衆といわれた状況とは大きく変化し、全体が低所得化への加速を早めています。
消費における節約志向は依然として持続しており、個人消費が景気回復の牽引役となる状況はいまだに展望できない状況にあります。 小売業がこの変化にどう対応し、業績を変化させていくのかが、問われてきています。この現実を私たちは、 製・配・販が一体となって、事実から理解し、変化への対応をよりスピードをもって望むことが必要になってきます。
第2回となる『MD研究大会』は、分析力の高いチェーンを中心に、その変化を読み取り、すでに実施しているメーカー・ベンダーの すぐれた提案を集め、その成果を交流し、参加企業の提案力の水準をさらに高めていくことを目指しています。 さらに今大会から、新たに2つの部会がスタートします。通販や宅配等の紙面情報の分析を中心とした『カタログ部会』と ドラッグストアーを中心とする『ドラッグ部会』です。戦略的な競争優位を確保するために、さらに広く成果を交流できます。 どうぞご期待ください。
2010年5月
大会実行委員長
株式会社 ライフコーポレーション
代表取締役社長 COO 岩崎 高治